1. ROVER 100 seriesとは?
歴史
英国車の代表選手とも言うべき偉大なる Mini の後継車として、この世に生み出されたくるま。
それが、ROVER 100 series の先祖様 Metro である。
この Metro が、90年に大幅にマイナーチェンジした。
その時、輸出用の名前が、100 seriesとなった。
100 seriesには、1.1Lの111をはじめ、日本に導入された1.4Lの114がある。
日本では、92年よりDOHCモデルの GTi、SOHCモデルの GS の2車種の5MTが導入された。
その後、CVTモデルの GSi が導入された。(例外あり)
95年には、マイナーチェンジが施され、SLi と Si の2種類のグレードが設定され、DOHCモデルは消滅。
残念ながら、後継車のほうが先に消滅という運命になってしまった。
特徴
イギリスが世界に向けて送り出す、斬新なメカニズムと古き良き伝統を持った、コンパクトカーがローバー 100 series であ
る。斬新なメカニズムとは、ハイドロ&ガスを使ったサスペンションシステムであり、古き良き伝統とはレザーとウォールナット
に囲まれたインテリアのことである。密封された液球をそれぞれ持つガス封入式のスプリングを、左右でなく前後にチューブ
で結ぶというハイドラガス・サスペンションは、ボディを水平に保つ働きをするほか、優れたロードホールディングと驚異の乗
り心地をもたらす。日本に輸入されたのは、特に魅力的な2タイプであった。3ドアの114GTiは高性能4バルブDOHCエンジン
を搭載し、レザーをサイドに使ったスポーツシートとクロス張りのインテリアを持っている。5ドアの114GSは同排気量ながら
OHCエンジンを搭載。フルレザーのシート、そしてウォールナットのトリムを取り入れた、純英国風インテリアが特徴である。
諸元
赤字はMY 114 GS16Vの仕様
114GTi | 114GS | |
全長 | 3520 | |
全幅 | 1575 | 1560 |
全高 | 1375 | |
ホイールベース | 2270 | |
トレッド 前 | 1340 | 1330 |
後 | 1295 | 1290 |
車両重量 | 890 | 880 |
乗車定員 | 5 | |
エンジン形式 | 水冷直列4気筒DOHC | 水冷直列4気筒SOHC |
総排気量 | 1396 | |
ボア×ストローク | 75×79 | |
圧縮比 | 9.5 | 9.75 |
燃料供給装置 | MPi | TBi |
燃料タンク容量 | 35 | |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | |
最高出力 | 100/6000 | 75/5500 |
最大トルク | 13.3/5100 | 11.9/3500 |
クラッチ形式 | 乾燥単板ダイヤフラム | |
トランスミッション形式 | 5速マニュアル | |
変速比 1速 | 3.417 | |
2速 | 1.947 | |
3速 | 1.333 | |
4速 | 1.054 | |
5速 | 0.854 | |
後退 | 3.583 | |
最終減速比 | 3.765 | 3.556 |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン | |
サスペンション 前 | ウィッシュボーン・ハイドラガス+アンチロールバー | ウィッシュボーン・ハイドラガス |
後 | トレーリングアーム・ハイドラガス+アンチロールバー | トレーニングアーム・ハイドラガス |
ブレーキ 前 | ベンチレーテッド ディスク | ディスク |
後 | リーディング・トレーリング | |
タイヤサイズ | 185/55HR13 | 155/65HR13 |
ホイールサイズ | 5.5J×13 | 4.5J×13 |