クラッチ交換

今年の夏休みは予定通りクラッチ交換です。

購入時よりかなり奥でつながります。

エア抜きをしたら幾分、フィーリングはよくなりましたが、奥でつながることには変化なしです。

通常、クラッチが減ると、手前でつながるはずですが、、、

ネットの情報だとクラッチレバーにクラックが入り、レバーの剛性が落ちて、なかなか切れなくなるとか、、、

予想だと、マスターかスレーブの劣化により、油圧のかかりが悪いのではないかと予想しています。



というわけで、作業前日に整備書を見てみると、クラッチをはずすには、RIVE CVのM7とかいうやつが必要なようです。

フィアット系ではよく用いられるようですが、どちらかと言うとフィアット系専用です。

しかし,世間は明日より盆休みにはいるわけで、工具の入手が困難。

いろいろ調査してみても,その辺で購入できる代物ではないようです。ネットでも国内では近日入手は無理なようだし。

というわけで作業の延期は必須です。

 

翌日、工具屋の営業開始時間を待って、片っ端から関東の名だたる工具屋さんに電話を掛けまくりますが、

残念ながら、在庫なしで、盆明け発注とか、、、ってか、正規ではコーケンしかないようです。

ネット散策をするものの、たいていは中国からの輸入品で月末納品とか、、、

そんな中、沖縄のお店が火曜に発送可能とか、、、沖縄は盆休みがないんでしょうかね。

ただ、台風も来ていて、無事到着するかという問題はありますが、、、

とはいえ、これしか方法はないので、発注しました。

でも、できることだけは進めておきたいので、フロントをジャッキアップし、馬をかけます。 って、簡単にいくわけもなく、、、

フロアジャッキをかける場所がないんです。2柱リフトしか想定していないようです。DIYerはどうすりゃ良いんでしょうかね。

通常のジャッキアップポイントも3センチ×5センチくらいアンダーパネルを切り抜いているような状態で、馬すら駆けにくい状態です。

なので、2柱リフトも買いました!

ってわけにはいかないので、スロープでフロントの車高を稼ぎ、リアのエンジンマウントにフロアジャッキをかけました。

で、ゴムマウントをはずした金属の台状態のお馬さんに載せました。


工具が届かないことも想定し、派手にばらすのは後にして、フロントバンパーをはずし、ヘッドライトをはずします。

クラッチ交換に必要性があるかといわれると微妙ですが,ヘッドライトだけでも塗装しておきたかったので,,,

せっかくなので、バンパーについているフォグも曇っていたので、掃除しました。こちらはガラスなので、黄ばむことはないです。

すでにヘッドライトはHID化していますが、スモールもLEDにしました。後々、気付くことですが、通常のLEDだと、警告灯が点いてしまいます。



頼みの綱の工具屋さんも予定通り、発送してくれ、黒猫も予定通り運んでくれそうなので、ミッション卸を始めました。

一応、整備書通りにやります。

細かい説明は面倒なので、概要だけ。

バッテリ&台座をはずし、左右のドライブシャフトをはずし、クラッチのスレーブシリンダをはずし、スタータはずし、リアのエンジンマウントを切って、マフラーもずらし。

ミッション固定ボルトを緩め、ミッションマウントを切り離し、下に落とします。

左のロアアームに干渉してなかなか外れませんが、、、

まあ、一箇所、位置決め用のボルトが長くて、うまく逃げ切れないだけですが、、、それがわかれば、ゆすって、強引に抜くだけです。

 



ご開帳の結果、クラッチ板はそこそこ減っているものの、まだ使用可能です。

まあ、8万キロくらいですので、、、レリーズもお疲れですが、すぐに死ぬような状況ではないです。

ただ、レリーズとカバーがあたるばねの部分はかなり立派に磨耗してましたので、クラッチペダルに足を乗せる人だったんでしょうかね?

 

 

 



シフトリンケージか、左のドライブシャフトのオイルシールかわかりませんが、オイル漏れしているようです。

もしかしたら、ブリードプラグから吹いただけかも知れませんけど。

あまりに汚れていて、原因もわからないので、きれいに掃除しました。

 



クラッチレバーに亀裂や異常磨耗もなかったのですが、部品は買っておいたので、交換しました。

もうひとつ、リアのオイルシールも買っておいたのですが、漏れがなかったのと、やはりオイルパンはずさないと交換できない構造でしたので、あきらめました。

今回のクラッチはバレオ製です.

 

で、いつも苦労するミッション取り付けですが、今回はすんなり入りました。

ただ、エンジンとミッションの間のプレートの位置関係(上と下の2分割)が逆だったようで、微妙に隙間があきました。まあ、たいした問題ではないでしょう。

 



後は、クラッチマスターの交換です。基本的に、配管はクイックカプラーなので、簡単です。

ただ、本体は車内にあるので、車内でもぐって作業です。ボルト2本なので、難しいことはないです。

なぜか、引っかかって、マスターが取れない。

ボディとペダルASSY(ブレーキブースターやアクセルペダルまでASSY化されている)の間にマスターのフランジが入っているのです。ただ、このペダルASSYをはずすためには、ダッシュボードをはずす必要があり、多分、ステアリングコラムとか、かなり大掛かりになります。

整備書ではさらっと外れているので、改良されたのでしょうね。

今回は、マスターが怪しいと思っているので、交換しないわけにはいかず。

手の届く範囲でペダルASSYのナットをはずし、隙間にバールをはさんで、隙間をあけ、エンジンルーム側からひっぱたいて、やっと抜けました。

ここまでやらないといけないので、取り付けも超大変でした。狭い車内で強引にねじ込みました。

いったん隙間に入ってしまえば、簡単に取り付け可能です。

で、スレーブのシリンダも交換しました。これまでの純正はプラスティックでしたが、今回は鉄のごついやつです。かなり重くなりました。

 



まあ、ここまでくれば、はずした部品を掃除しながら、取り付けるだけです。問題は何もなし。

クラッチ交換で必要だったのはへんちくりんな工具一個だけで、足回りも含め、特別なものは不要でした。

まあ、外車なので、15mm、16mm、18mmなんてのが多様されていたり、当然、トルクスもたくさん。

1箇所、3/8もありました。

この辺のサイズは、ソケットもめがねもないとだめですね。ストラットは18mmでしたから、少なくとも2個ないとだめですから。