すみかの経緯
とうとう、ずきん's
ハウスを購入することができました.
いきさつと言えば、これまでの借家(一戸建てだけど)では、
車が置けない〜.
ずきん達が安全に遊べない〜.
自転車の練習で土手まで行かなくてはいけない(2台以上の自転車は運べない)〜.などなど、
いくつか不満が出てきました.そこで、安心して暮らせる広大な土地を求めて、、、
でも、はっきり言って、お金はありません.頭金なんてのも皆無です.
そもそも、家なんてメンテ費用ばかり嵩んで、不要なもの.
所有欲に負けたものが購入するものと言う考え方でしたので、当然、購入資金なんてためているはずもありません.
でも、所有欲に負けました.と言うより、賃貸でそのような物件はありませんでした.
条件は、会社に近く、親と同居できること.家付きで2000万円まで.土地は300坪以上!
この条件を満たすためには、かなり田舎に引っ越すしかないことが容易に想像できると思います.
でも、田舎は売り物件は皆無なんです.
そして、探したのが「競売物件」です.要するに借金のかたにとられた土地建物を裁判所が売りさばくわけです.
メリットは、まず安い.今回の条件にあう物件がごろごろしている.
デメリットは、中身を見ることができない.先住者が出て行かないなどのトラブル.ローンが組めない.
お金を持っていない人は、競売に参加できないのです.
今回は、住宅ローンをあきらめ、フリーローンでの500万円の融資はOKとのことで、手持ち+親ローン+フリーローンを予算として探し始めました.
しかし、土地の広さは満足いくものの立地がいまいちだったり、近隣の環境がいまいちだったり、なかなか、目当ての物が見つかりません.
良いと思っても、オークションと違って、入札は一回きりで一斉開票となるわけで、駆け引きが難しいです.
1人だけの入札だったりしたら、高値をつければ損した気分になりますし、もう数百円で落札できたのに!なんてこともあります.
一度だけ入札しましたが、落札金額は私の入札金額の3倍でした.
これぐらいになってしまうと、悔しいというより、落札者が気の毒に思えます.(そんな価値はないと思われる)
そうこうしているうちに、妥協できる立地および金額、絶好の土地の広さの物件が近所の不動産屋から売りに出されました.
しかし、すでに売約済でした.一応、キャンセル待ちはしましたが、、、(不景気なのでローンが通らない場合は多々あるそうです)
そろそろ、期限が近いのであせり始めていると、親が通りすがりの不動産屋で良さそうな物件が売りに出そうとの話がありました.
しかし、売主が売るというまでは売り物ではないので、場所もおおよそしか教えてもらえず、数ヶ月がたちました.
やっと、売る気になったようです.早速、概観を見に行きました.立地は悪くなさそうです.かなりの田舎ですが、、、
ただ、建物はかなりキテマス.さすがに、まだ、住んでいるので中は見せてもらえませんでしたが、
概観から察するにキテルでしょう.
それから、またまた、数週間が経ち、売主さんが引越しされました.
やっと、中が見れると思い、期待に胸膨らませて、見学させていただきました.
思った以上のすごさでした.築28年、全く、なにもしていなかったようです.それも、かなり、貧弱なつくりです.
これと同時にこの物件の調査を行います.
普通は不動産屋の資料を検討するのでしょうが、過去の経験から、人は信用しませんので、自分で動きます.
まず、土地は調整区域ですので、再建築が可能なのかを調べなければなりません.
登記状況も調査する必要があります.
登記簿は、インターネットで入手することができますので、わざわざ、法務局へ行く必要はありません.
今回の物件は、土地が3筆に分かれていて、宅地、畑、畑で宅地と畑の両方にまたがって家が建っています.
車庫もあるのですが、畑のど真ん中に建っています.家も車庫も未登記でした.田舎って怖いと思いますね.
とりあえず、入手した情報を元に市役所に行きます.都市計画課だったかな?
スタンスは、できる限り、お客様の要望をかなえる方向で法解釈をしようという感じで好感が持てます.
結果としては、登記簿上、宅地だろうが畑だろうが、関係ないそうです.(驚きですが)
いま、家が建っているのか?それは、線引き前からのものか?ということに尽きるそうです.
市役所では、建物は未登記ですが、課税はきちんとされているようで、問題なく建てられそうだ.
しかし、最終判断は県の建築許可を出す部署の判断になるので、そちらで確認して欲しいとのことでした.
そこで、県の建築許可を出すところに行ってみます.
そこでは、今建っている家は線引き後のものである.
しかし、新築ではなく、建て替えなので、その前に家があったことは証明できる.
しかし、その家が線引き前に建っていたことの証明には難しい.
線引き前の航空写真で証明して欲しいとのことでした.
その足で、航空写真を確認しに行きました.
非常に小さい写真で虫眼鏡で探します.今と道路が違うので探しにくいですが、どうにか見つけることができました.
きちんと、敷地内に2つの屋根が見えます.
これで、再建築は可能であることがわかったので、あとは、これから、修繕にかかる費用と現在の値段設定が妥当かの判断をしなくてはなりません.
現状、浄化槽がない、台所が土間である.外壁の塗装がムラになっている.
合併浄化槽の埋設、トイレの新設、キッチンのリフォーム、外壁塗装などなど、かなり費用がかかりそうです.
建て替えるべきか悩むところです.
しかし、家自体は、農家の家の構造になっていて、水周りは家の端に集まっているので、骨格の腐り等はないはずです.
使えるものを捨てるのは忍びないんで、リフォームすることにしました.
予算も皆無ですので、DIYリフォーム&ヤフオクで物品調達でやることにしました.
ここまで、踏ん切りがつけば、最後の値段交渉をして購入します.
だめもとで言ったのですが、どうにか折り合いがつき、銀行や司法書士、不動産手数料等ぐらいの値引きをしてもらえました.
それから、未登記建物の登記を行ない、銀行でローンを組みます.
かなり、わがままを言って早急に手続を行いました.でも、一ヶ月ぐらいはかかりましたが、、、、
晴れて、借金もちになり、ボロ屋のオーナーとなることができました.